28
4月

アメリカの残念な外交戦略

安倍首相がゴールデンウィークを利用して訪米している。 日本人総理大臣として初めて、アメリカ議会でスピーチをすることは大きな話題だ。だが、残念なことにオバマ大統領とは1日だけの形式的な日程である。小泉首相とブッシュ大統領とのプライベートな付き合いとは対照的だ。これについて安倍首相が冷遇されているという記事があるが、これは間違いだ。実際、オバマ大統領はプライベートな付き合いを重視しないタイプである。極めてビジネスライクなのだ。このあたりが、世界的にオバマ大統領の評価を落としている一因だと思う。

オバマ政権は一貫して、アジアが最重要地域として位置付けている。だが、実際には少しも成果が出せていない。アジアの同盟国である日本と韓国の関係悪化に介入できず、韓国が中国にすり寄っていく姿勢にも対処できていない。この外交的な弱点が露骨に表れたのが、中国が立ち上げたAIIB、アジアインフラ投資銀行だ。
最初はアメリカを中心に同盟国は参加しないと見られていたが、イギリス、ドイツ、韓国も参加する結果となった。 今のところ、参加していない主要国は、アメリカ、カナダ、日本だけだ。
このような状況下では、アジアの中で日本だけは絶対に味方につけるべきだ。今週行われる、日米首脳会談で一定の成果が出ることを祈っている。どちらにしても、ここ数年アメリカの外交上の影響力はかなり低下してしまった。

最近、NETFLIXの急成長ともに、オリジナルドラマ House of Cards が人気である。
次の大統領は誰になるのか、大きな転換点になるのは間違いない。

18
2月

マネーボールから学ぶこと

ブラット・ピット主演で話題になった野球映画を久しぶりに見た。
この映画は当社のような、中小企業にとても勇気を与えてくれる映画だ。
メジャーリーグで選手獲得予算が一番少ないチームが統計学を駆使して、強豪チームになっていく過程が面白い。
ブラット演じる主人公のGMが、エール大学卒で統計学が得意な人間を他球団から引き抜くところから物語が始まる。彼は、スカウトの勘や経験に頼るのではなく、出塁率にこだわり選手を採用、起用していく。 当然ながら、既存のベテランスカウトからは猛抵抗に合い、監督も言うことを聞いてくれない。シーズン初めは、チーム内の方針が分かれ、負けが続く。 だが、実際に統計学に基づくやり方を徹底していくと連勝が続くようになる。特に一流選手をお金で集めたヤンキースなどに連勝するところは、非常に気持ちがいい。当社で言うと、大手ナショナルブランドががっちり押さえているシェアを独自開発商品で取っていくような感じだ。
実は、当社でも、いや私自身も自分の経験や勘に頼り、方針を決めることがよくある。
しかし、数字は嘘をつかない。統計に基づく経営も大事であると改めて認識した。

その他にこの映画の見どころが個人的に2つある。最近ジュラシックパーク主演が決まって絶好調のクリス・プラットがまだ初々しいところが一つ。もう一つは、離婚して奥さんと暮らしている12歳の娘の歌が父親の胸を打ち、彼の人生最大の決断に影響を与えるところ。

21
1月

前向きなリーダーシップ by ラッセル・ウィルソン

アメリカ時間の1月18日にスーパーボウル進出をかけて、グリーンベイ・パッカーズとシアトル・シーホークスの試合が行われた。 結果は、シーホークスが逆転勝ちをして2年連続のスーパーボウル進出を果たした。 試合後のインタビューで、QBのラッセル・ウィルソンは泣きながら試合を振り返った。「God is good! I believed in my team」と大苦戦が続いても、最後まであきらめずに勝利だけを考えていたと答えた。前半で16点先制され、通常ビッグゲームでひっくり返すには大きすぎる点差だった。インターセプト(パスを敵に取られる)も計4回あり、QBとしても非常につらい精神状態であったはずだ。 それでも、ウィルソンは腐らず前向きにプレーを続け、徐々に奇跡的な立ち直りをする。そして、最後には試合をひっくり返し、3点差で勝利寸前までいった。ただ、名門パッカーズも意地のフィールドゴールを決めて、オーバータイム(延長戦)へともつれこむ。ここでもウィルソンは奇跡的なロングパスを連続で決めて、タッチダウンの勝利を掴み取った。自分のミスも含め苦境の中でチームメイトが一丸となって試合に勝てたことに感激し、それがインタビューの涙になったのだと思う。

以前のブログでも書いたが、ラッセルはQBとしては小柄で、足が早くもなく肩が特別強いわでもない。今回のスーパーボウルで対戦するペイトリオッツのQBトム・ブレディとは対照的だ。彼はQBの理想の体型を持ち、甘いマスクで、奥さんは有名モデル。早いパスを投げるのが特徴で、NFLを代表するQBだ。ブレディに比べると、ウィルソンは華やかさに欠けるし、プロ経験の浅い3年目の若いQBだ。
それでも、彼が勝ち続けるのは、彼の決してあきらめない前向きな性格が大きいと思う。そして、謙虚な彼をささえるチーム、コーチ陣が一体となり、相乗効果が生まれている。会社も正に同じだと思う。たとえ、絶対絶命的な状態があっても、希望を持って前向きに引っ張っていくリーダーシップが重要だ。

2月2日のスーパーボウルの結果はまだわからないが、統計学を超えるウィルソンQBの活躍が今から楽しみだ。

9
12月

最近のメディア報道について

前にもCNNとBBCを良く見ると書いたが、日本経済に対する報道の仕方にかなりの温度差がある。
日本の新聞・テレビは、景気が予想に反して減速していると伝えた翌日、CNNは日本経済はリセッション入りしたと報道した。オバマ大統領もアメリカ景気は順調だが、日本の悪い経済情勢に足を引っ張られる可能性があると言及している。
GNPの予想に関してもはずれたし、原発事故ニュースの信憑性に関しても今更言うまでもない。
14日の衆議院選挙では、自民党の300議席確保の可能性大と報道しているが、果たして結果はどうなるか? 政府の御用聞きになっているメディアの真価が問われる選挙となるだろう。

26
11月

Intersteller クリストファーノーラン監督作品

この3連休にInterstellerという映画を見た。これは、インセプションやダークナイトシリーズで
知られるクリストファー・ノーラン監督の最新作だ。たまたま、何か映画を見たいということで見に行ったが、思った以上に感動させられる映画だった。

キーワードは、環境破壊、世界の終わり、親子愛、ヒーロー、相対性理論、時間、重力、ブラックホールといろいろある。 一番、印象に残ったのは、宇宙旅行により、地球上での時間と宇宙での時間のずれが大きくなり、主人公が時間と格闘するところだ。 絶体絶命の状況で、最後まであきらめない。あらゆる可能性を探りながら、目的を達成していく姿勢が描かれている。その原動力となるのは、以外にも父と娘の愛である。これ以上書くとネタばらしになってしまうが、最後まではらはらドキドキさせられる映画だ。特にインセプションのストーリーを楽しんだ人はきっと楽しめるはずだ。サンドラ・ブルック対アン・ハザウェイという意味でもゼロ・グラビティと併せてお勧めしたい。

15
8月

ロビン・ウィリアムズ 追悼

数日前にアメリカの名優ロビン・ウィリアムズが亡くなった。
原因は、パーキンソン病からくる鬱による自殺だと言う。
彼の死を悼む声が世界中から聞こえてくる。

最初に彼の映画を観たのは、「グッドモーニングベトナム」という映画だったと思う。
その後、特に印象に残ったのは、アメリカ留学中に見た「Dead Poet Society」という映画だ。
当時仲の良かった女の子が大好きで、何回も一緒に見せられた記憶がある。そこでは、いろいろな
環境にいる生徒達に夢を与える先生の役を熱演していた。その後、日本語教師になることを後押ししてくれるような内容だった。
その他のお気に入りは、中年になったピーターパンを演じた「フック」とロバートデニーロと共演した「レナードの朝」だ。特に「レナードの朝」は、通常の生活ができるようになったデニーロが元の病状に戻っていく過程は非常に切ない。

パーキンソン病と言えば、バックトゥーザフューチャーで有名な、マイケル・J・フォックスも患っていることはよく知られている。 一時は、病気治療に専念していたが、ここ数年見事にカムバックしている。 また、パーキンソン病の認知と治療研究の為に財団を設立している。当然、以前のようなスピード感のある演技はできないが、いい味を出している。先日、アメリカの中年男のコメディに出演して、自分の病気を笑いのねたにされていた。 マイケルは、ロビンが彼の財団にも寄付をしてくれていたと追悼のコメントを出した。 病気は、本人にしかわからない辛い部分がある。だからこそ、マイケルのように自分の逆境を笑いとばすロビンの姿を本当は見たかった。ただ、彼の映画界に残した功績はここで言うまでもないだろう。

20
6月

エンダーのゲーム

少し前にとても面白い映画を見た。
アメリカのSF小説を映画化したエンダーのゲームだ。もともとは、息子との関係を良くしようと見に行ったのだが、思いの他、良い刺激を受けた。 内容は、宇宙人から壊滅的な打撃を受けた人類が、次の攻撃に勝つための計画を準備する。 今までのやり方では勝てないと、特別に優秀な少年を鍛えてリーダーとする。あまり書くとまだ見てない人の為にならないが、経営者の視点から見て非常に面白いストーリーだった。 戦争相手が強すぎて、普通に戦っては勝てない。 その時にパラダイムシフトが必然となり、戦争経験のない少年に指揮を任せる。少年の成長と戦争の悲哀がストーリーの中心だが、どう戦略的な戦い方をするかが特に興味深い。
日本のマーケットでもパラダイムシフトをしないと生き残れない状況になっていると思う。 

13
5月

お前は誰なのか?

半沢直樹のヒットで、池井戸潤氏の本が売れている。 本屋に行っても、池井戸氏の著作コーナーが確保されているところが多い。私も経済小説は好きだが、どちらかというと真山仁氏の小説が好きだ。 真山氏は、数年前NHKでハゲタカがドラマ化され、注目を浴びた。

勝手な推察だが、同志社大学を卒業された真山氏は哲学的又は宗教的な見方を持っているように感じる。 特にハゲタカやプライドの中で出てくる「お前は誰なんだ?」という問いかけが一つのテーマになっている。
自分の父親を自殺に追いやった敵に復讐することが人生の目的となってしまった半沢直樹が痛快に目的を達成するのは、ドラマとしては面白かった。一方で、ハゲタカの鷲尾政彦は、アメリカの貪欲な投資ファンドの手先と言われながらもサムライの心を持ち、日本経済の再生に命を燃やすところが共感しやすい。どちらの主人公も銀行の壮絶な戦いに巻き込まれ、人生を変えられてしまったところは共通している。
鷲津は熾烈な買収競争をしかけながらも、企業再生をしていくうちに本来の人間の生き方や意味を考え始める。その過程で、自分は何の為にこの世に生を受けたのかを自問しながら、常人ではできないような成功を勝ち取っていく。 

現実の日本も経済再生の序章が始まったばかりだが、自分が生きている意味を見失わずに精一杯努力していきたい。

27
12月

半沢直樹の限界

TBSで久々の大ヒットとなった半沢直樹。 「やられたらやり返す 倍返しだ」などのセリフや、堺雅人の好演も重なって、銀行物は視聴率が取れないというジンクスを見事にひっくり返した。 ストーリーは、大手銀行融資担当の半沢氏が次々に手柄を勝ち取って、最後には、親の会社を潰した常務を追い込むことでクライマックスに達する。 ただ、その後の人事では視聴者の期待を裏切って、昇進ではなく、左遷させられてしまう。 人事が全てと言われる銀行で、このような仕打ちがあっていいのか。  個人的には彼の仕事に対する動機に問題があると思う。 やられたらやり返すというセリフに象徴されるように、復讐が彼の原動力となっている。 これを日本と他国との関係にあてはめたらどうなるだろう。 復讐が人生の目的になっている人は非常に不幸だと思う。 結局、半沢氏は、役員会という公の場で、大和田常務に土下座させて、目をかけてもらっていた頭取の立場も危うくしてしまう。 不正を暴くのは問題ないが、相手を徹底的に追い詰めてしまうことに徳はあるのか。 昔から変わらない原則として、許すことの重要性を再認識したい。

29
11月

Gravity

先週ワーナーさんのご好意で特別にゼロ・グラビィティを見せていただいた。 映画の内容は、サンドラブルックが宇宙飛行士役で活躍するとてもスリリングな展開のものだった。 まだ日本では公開前なので、詳細は触れないが、久しぶりに本物志向の映画を見ることができ感動した。

特にサンドラブルックの演技がとてもリアルで、生死に関わるパニック的な心理状況がよく表現されていた。 サンドラブルックと言えば、やはりスピードでの能天気なパニックぶりを思い出すが、今回の映画では一味違った演技を見せてくれる。 もともと絶世の美女ではないが、カリフォルニアの人なつっこい女性の雰囲気が以前は強かった。 実際、隣人にしたい女優No.1にも選ばれている。 しかし、最近はブラインドサイド(邦題は多分違うが、NFLプレーヤーを養子にして育てるお母さん役)などの演技派女優の道を築いているように思うし、アカデミー主演女優賞など数々の賞を取っている。 また、東北地震支援の為、多額の寄付を日本にしているのも非常に親近感を覚える。

この映画のもう一つの側面は、特殊効果が非常に良いできで、最後までハラハラさせられる。 SFやアクション映画ファンとしては、結構目が肥えていると思うが、ジェームズキャメロン監督が誉めるのもうなずける出来栄えだ。 是非、クリスマス又は正月休みに映画館で見ることをお勧めしたい。

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