7
10月

馬に教えられたこと

47歳にして、初めて乗馬を体験した。
今まで、全く興味なかったが、娘が前から体験したいというので、旅先で思い切って乗馬体験ツアーに参加した。馬が思ったより巨大だったので、情けないけど少し怖かった。

最初の5分ぐらいは、緊張していたが、その内余裕が出てきた。基本的な動作をインストラクターに教えてもらうと、早速2時間弱のツアーに出発した。
馬に乗る場合、一番良くないのはあいまいな指示を出すことだ。馬は乗り手の気配に敏感なので、しっかり手綱を引いたり、脇腹をけったりしないとすぐに自分勝手なことを始める。先生もそれにすぐ気付いて、「タロー、指示をはっきり出して、自分が主であることをわからせないとどんどんなめられるわよ。」とアドバイスをくれた。実際、止まれや右に回るように指示しても、無視することが何回かあった。当たり前だが、馬は生き物なので、まず関係値をしっかり作って、勝手をさせないことが必要だ。
実は先月も、馬に乗る機会があったのだが、これと同じ事が起きた。
自信が無いことに加え、馬にやさしくしようとするために、馬になめられてしまうのだ。

実は会社経営にも同じことが言えることに気付いた。相手の気持ちを考えすぎて、あいまいな指示を出すとそれが伝わらず思った結果が得られないことが多々ある。また、小さなミスを忍耐を持って指摘しないと、もっと大きなミスが起きたりする。当然、人間と馬は比較できないかもしれないが、自分の指示や感情の出し方に改善が必要であることを馬は教えてくれた。

ちなみに写真は、ジュラシックワールドで使われたゲートのものらしい。

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28
8月

KANGOL

BARBIEに続き、イギリスの帽子で有名なKANGOLもライセンス契約することになった。
カンガルーがトレードマークなので、そこから来ている名前と思っていたが、実は違う意味があった。KANGOLのKはシルク、ANGはアンゴラ、OLはウールから来ていて、3つの意味を足してできた造語であるという。

イギリスでは、カンゴールの帽子がダイアナ妃を始め、王室でも使われている。また、ビートルズやマリー・クワントも着用していた。このように、歴史もありながら、最近ではヒップホップ系の若者に人気が高いなど現代的な側面もあるのが魅力だ。アメリカでは、サミュエルジャクソンや、プラピも愛用しているという。
カンゴールブランドでどんな商品展開ができるか、今から楽しみだ。

13
8月

Barbie

来年からバービーのインナーを当社で展開することになった。
実は数年前から注目していたのだが、縁あってやっと展開することが可能になった。
バービーは、1959年にアメリカで生まれた人形で、恐らく日本でも知らない人はいないだろう。
しかも、最近は人形という枠だけにとどまらず、有名ブランドとコラボするなど、ファッションアイコンとして注目されるようになっている。 

一方で、バービーの完璧な体型やルックスが女の子のセルフイメージを歪めているとの批判がある。 欧米では、若い女の子達の間で拒食症が増えていて、痩せすぎモデルの採用を法律で規制したりするようになっている。バービーもその一助になっていると言われたりする。
しかし、ここで認識されるべきことは、バービーは女の子の理想を少し大きく体現しているだけで、現実世界の生身の人間とは全く別の次元の存在であるということだ。
アメリカでロールプレイングゲームが流行したころ、子供達がチームを組んで下水道に入り、行方不明なった事件があった。要は現実と仮想を一緒に考えてしまうことが不幸にも起きてしまうことが問題であると思う。ゲームやアニメ、玩具の世界と現実を混同してしまう受け手とそれを助長するような情報発信をするメディアに責任があると思う。

元来バービーの開発者は「女性は何にでもなりたいものになれる」というメッセージを込めてバービーをこの世に送り出した。このポジティブなメッセージを少しでも具現化できるような商品を企画生産していければ幸いである。

23
7月

イギリス

最近、イギリスが気になる。
やはり、金融都市であるロンドンの経済的繁栄の影響が大きいと思う。
EUの中にあって、敢えてユーロは使わず、自国通貨のポンドで勝負している。
今、話題のギリシャとは全く対照的だ。

ファッション業界でも、パリが治安悪化とコレクションのマンネリ化で、ロンドンとベルリンが存在感を高めている。ファッションもお金のあるところで活性化されるのは歴史の常のようだ。
当社もピーターラビットとハリーポッターのライセンス商品を生産販売しているのでイギリスとは関係性がある。

残念ながら、まだイギリスに行ったことはないが、機会があれば是非行ってみたい国である。

19
5月

日本アパレル業界の憂鬱

国内最大手ワールドが、400から500店舗閉店すると発表した。構造改革計画の中で、不採算ブランド10から15を廃止する予定だという。 また、TSIも9ブランド廃止、260店舗閉鎖を発表した。2社合わせて700店舗前後が閉店となる。 衣料品テナントの多いデベロッパーとしては非常に心配な状況だ。百貨店店舗数の減少に加え、消費税アップからの売上苦戦。そして、ユニクロ、H&Mなどファストファッションの躍進が消費スタイルも変化させている。中国生産のコストアップが表面化して久しいが、昨年10月からの急激な円安と厳しい市場環境が続いている。 このような中、大手アパレルも大胆なリストラを余議なくされている。
円安で恩恵を受けている大企業が脚光を浴びているが、アパレル業界は良くなる気配が見えない。

先日、久しぶりにユニクロに行ったが、お店の雰囲気は非常に良くなっていてた。ザラや他のライバルに負けていない品ぞろえと買う気にさせる空間がそこには構築されていた。 今後、あらゆるカテゴリーを取り込む、ユニクロの一人勝ちが続くかどうか注目である。

28
4月

アメリカの残念な外交戦略

安倍首相がゴールデンウィークを利用して訪米している。 日本人総理大臣として初めて、アメリカ議会でスピーチをすることは大きな話題だ。だが、残念なことにオバマ大統領とは1日だけの形式的な日程である。小泉首相とブッシュ大統領とのプライベートな付き合いとは対照的だ。これについて安倍首相が冷遇されているという記事があるが、これは間違いだ。実際、オバマ大統領はプライベートな付き合いを重視しないタイプである。極めてビジネスライクなのだ。このあたりが、世界的にオバマ大統領の評価を落としている一因だと思う。

オバマ政権は一貫して、アジアが最重要地域として位置付けている。だが、実際には少しも成果が出せていない。アジアの同盟国である日本と韓国の関係悪化に介入できず、韓国が中国にすり寄っていく姿勢にも対処できていない。この外交的な弱点が露骨に表れたのが、中国が立ち上げたAIIB、アジアインフラ投資銀行だ。
最初はアメリカを中心に同盟国は参加しないと見られていたが、イギリス、ドイツ、韓国も参加する結果となった。 今のところ、参加していない主要国は、アメリカ、カナダ、日本だけだ。
このような状況下では、アジアの中で日本だけは絶対に味方につけるべきだ。今週行われる、日米首脳会談で一定の成果が出ることを祈っている。どちらにしても、ここ数年アメリカの外交上の影響力はかなり低下してしまった。

最近、NETFLIXの急成長ともに、オリジナルドラマ House of Cards が人気である。
次の大統領は誰になるのか、大きな転換点になるのは間違いない。

24
3月

サイズは関係ない - Lee Kuan Yew

シンガポールの父と呼ばれるリークアンユー氏が亡くなった。
当然お会いしたことはないが、シンガポールに1年いた身としては親近感を覚えていた。
また、義理の弟が同じ客家系華人ということもあるかもしれない。
シンガポールで働いた1年は、まだ若い自分にとっては充分意味深いものであった。
ASEANが注目されるようになったのはごく最近だが、自分がいた20年前もマレーシア、
インドネシアなどの間に位置し、香港と並んで金融、ハイテクなどで中心的な役割を果たしていた。この熱帯気候の小島を強力なリーダーシップでアジアの宝石と呼ばれるまで発展させたリー氏。唾を吐くのを禁じたり、違法薬物の持ち込みは死刑、鞭打ちの刑もあるなど他の先進国にはない独自のシステムを作り上げた。それ故、独裁的、表現の自由の制限等いろいろな批判もあったが、功績もそれ以上に大きかったと思う。

多大な功績を残したリー氏は、いろいろな名言を残している。個人的に好きなのは建国間もないころ将来を憂うイギリスに対して答えた次の言葉だ。
「シンガポールについて心配する必要はありません。われわれは、どんな苦境に置かれたとしても正気でいられる理性的な者たちです。われわれは、政治というチェス盤の上でどんな行動を起こす際も、可能な結果を全て導き出します」

この言葉には、中小企業の経営者を励ます力がある。どんな苦境に立たされてもあきらめず最善を尽くすことの重要性を教えてくれる。

18
3月

業界再編と生き残り

ファミリーマートとユニーグループが経営統合に向けた協議を開始すると3月10日正式発表があった。愛知県に本社を置く、ユニー傘下のサークルK・サンクスは地元では優位な店舗展開をしてきた。だが、数年前からセブンイレブンが中部地区で急激に店舗展開を始め、苦戦しているように見えた。個人的に、ユニーはコンビ二事業を売却して、その資金活用でGMS業態に集中した強化策を取ると思っていた。それが、意外にもGMSも含めた統合で、存続会社の名前もファミリーマートになるというのは大きな衝撃だった。これは、業界再編もさることながら日本におけるGMS業界の苦境を映し出しているのではないか。 もちろん、当社の客先であるGMSには今後も頑張って欲しい。深刻なのは、収縮している日本市場で小売全体で業態の垣根がなくなり、競争が激化していることだ。このような状況のせいか、小売業界で買収や合併が増えてきている。客先は、合併を繰り返し巨大化していく中で、当社のような中小サプライヤーはどうしたらいいのか。
その答えの一つは、当社でしかできない強みを作って、それをしっかり磨いていくしかないと思う。例えば、中国での40年近い経験を活かし、中国生産のエキスパートになることも一つだろう。

18
2月

マネーボールから学ぶこと

ブラット・ピット主演で話題になった野球映画を久しぶりに見た。
この映画は当社のような、中小企業にとても勇気を与えてくれる映画だ。
メジャーリーグで選手獲得予算が一番少ないチームが統計学を駆使して、強豪チームになっていく過程が面白い。
ブラット演じる主人公のGMが、エール大学卒で統計学が得意な人間を他球団から引き抜くところから物語が始まる。彼は、スカウトの勘や経験に頼るのではなく、出塁率にこだわり選手を採用、起用していく。 当然ながら、既存のベテランスカウトからは猛抵抗に合い、監督も言うことを聞いてくれない。シーズン初めは、チーム内の方針が分かれ、負けが続く。 だが、実際に統計学に基づくやり方を徹底していくと連勝が続くようになる。特に一流選手をお金で集めたヤンキースなどに連勝するところは、非常に気持ちがいい。当社で言うと、大手ナショナルブランドががっちり押さえているシェアを独自開発商品で取っていくような感じだ。
実は、当社でも、いや私自身も自分の経験や勘に頼り、方針を決めることがよくある。
しかし、数字は嘘をつかない。統計に基づく経営も大事であると改めて認識した。

その他にこの映画の見どころが個人的に2つある。最近ジュラシックパーク主演が決まって絶好調のクリス・プラットがまだ初々しいところが一つ。もう一つは、離婚して奥さんと暮らしている12歳の娘の歌が父親の胸を打ち、彼の人生最大の決断に影響を与えるところ。

12
11月

気になる日本経済の雲行き

経済学者ではない自分が言うのも何だが、最近、日本経済の将来にかなりの不安を感じている。
特に、黒田日銀総裁の第2弾金融緩和により急激な円安と株価上昇が起こったことだ。 株価は本来、少し先の実態経済を反映して上がっていくものだが、金融政策による大幅上昇はバブルとしかいいようがない。 特にこの2年間の大幅な円高で空洞化してしまった日本産業に、今さら円安になっても効果がない。むしろ、原料コストアップでマイナスの面が多いとの指摘が優勢のようだ。
ここに来て、消費税アップの先送りの可能性が言われるようになったが、そもそも消費税の上げ方に問題がある。まず、5%から8%に上げるのは急激すぎる。このインパクトは、8から10に上げるより大きい。単純に60%アップさせたからだ。
アメリカでは、消費税は州政府に決定権がある。 1年留学したオレゴンには消費税がなかった。その後、6年住んだカリフォルニアでは、これも地域ごとに少しずつ違うのだが、大体7~8%ぐらいだったと思う。 大体というのは、記憶力が悪いせいもあるが、財政難と大地震などの災害などで、1年に0.25%ずつぐらい上がるのが当たり前になっていたからだ。こう書くと、毎年大変と思われるかもしれないが、消費税は小売価格表示に含まない制度と上げ幅が小さいので、大きな混乱はなかった。日本の問題は、消費税込みと別の表記を両方認めていることに問題がある。これは、消費社会全体にとって非常にマイナスだ。 小売店でも、内税と外税で売れ行きの差が4月の増税依頼、顕著に出ている。サプライヤーの当社も両方に対応する為に、いろいろ知恵を働かせなくてはならない。
来週あたりに、消費税を上げるかどうかの判断が出てくる。上げないと決まった場合、日銀と政府との経済政策に一貫性がないことになり、ますます心配になってくる。
とにかく、政府が最良の政策を進めてくれることを祈っている。

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